診断
骨腫瘍
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外来診療で簡便に行えるレントゲン(エックス線)検査が最も重要です。レントゲン検査所見で、骨腫瘍の多くは診断が行えます。さらに、CTやMRIを追加することで、腫瘍の拡がり、骨破壊の程度などの情報が得られて、画像診断の精度を高めることができます。
軟部腫瘍
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レントゲン検査では観察できないことが多いです。一方、超音波(エコー)検査は軟部腫瘍を可視化できて、腫瘍内の血流評価も行えます。血流評価は良性と悪性の鑑別にも有用です。この超音波検査は、レントゲン検査と同様に外来診療で簡便に行えます。当科では、超音波検査で悪性を疑うときはMRIや造影CTの後、早急にエコー下に針生検を行います。エコー下針生検は低侵襲検査で、日帰りで行えます。針生検の組織から良性または悪性、さらに組織型が決まります。エコー下針生検による正診率は95%程度です。この組織型に基づいて治療方針を決定します。